教えて Q & A

Q: 山菜・野草と、野菜は何が違うの?

 基本的には同じです。品種改良で作られたものでなければ、もともとは野山に自生していたもののうち、人間が「育てやすい」とか「食べやすい」などの理由で、選別して栽培したものが野菜。いわゆる”選抜”からもれたものが、山菜・野草というわけです。

 

Q: 山菜は身体に良いの?

 一概には言えませんが、「同属」のものではグラム単位中に含まれるビタミンB郡やCなどは、山菜・野草の方が多いといわれています。また、野菜は人間が手をかけなければ育たないものが多く、それだけ「病害虫」に弱くなっています。植物が本来もっている「病害虫」に対する防御の成分「ファイト・ケミカル」が山菜・野草には多く含まれていて、嬉しいことにこの成分は、人間が体内に取り込んでも同じ働きをしてくれますので、抵抗力や免疫力を高める手助けをしてくれます。植物の「えぐみ」や「からみ」などがその成分なのですが、野菜は食べやすさを追求して改良されたため、そういった成分が少なくなってしまいました。普段の食事に少しずつ取り入れれば、身体の抵抗力を高めてくれます。

 

Q: 漢方とは違うの?

 山菜や野草を乾燥させて使用したり、生のまま患部に貼ったりしたら漢方です。それとは別に、料理として利用しながら、植物がもつ効能を身体に取り入れるのが山菜料理です。効能は「身近な山菜・野草」のページに載せてあります。

 

Q: 日本人はいつ頃から山菜・野草を食べているの?

 縄文時代の遺跡から「栗類」などが食べられていたあとが見つかっています。弥生時代には、「米」とともに「栗」や「ユリ」などが栽培されていたようです。日本語(漢字)が伝わる前に、日本人が使っていた大和言葉の中に「URU」「URI」という言葉があり、これは栄養価の高い植物をさしています。現在では「KURI」「KURUMI」「YURI」などが名残として残っています。

 

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