万葉集を彩る山菜たち
山菜は日本の伝統的な文化です。その由来として万葉集の中にもうかがい知ることができます。
「君がため 春の野に出で 若菜摘
む わが衣手に 雪は降りつつ」
(光孝天皇)
さらに、春の若菜を「春の七草」とし、和歌として詠み込みました。
「せりなずな ごぎょうはこべ ほとけのざ
すずなすずしろ これぞ七草」
和歌のためなら本来のほとけのざを無視し、「こおにたらびこ」に代えたという風雅のためなら事実も替えてみせる、という意気込みがあります。わらびも当時から山菜の花形だったのでしょうか、主題として詠われています。
「岩走る 垂水の上の さわらびの 萌え出ずる春に なりにけるかも」
(志貴皇子)
このように、山菜は日本の優雅な文化として始まり、現代まで風雅なものとして続いています。 国際薬膳協議会は、日本の雅な文化を伝えるべく、皆様に憶えやすい検定を開発しました。 我々の心意気を受け入れ、山菜に通じ、文化伝道師となられることを祈願いたしております。